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活動報告


JAPA ポップカルチャー勉強会

ポップカルチャー勉強会の報告して参ります。


第三回 DJ、ラップ&ダンスカルチャーの思想史


日時: 2004年12月8日(水)午後6時〜
場所: 国際大学グローバル・コミュニケーション・センター


ディスコ・クラブの歴史について
  1. ディスコの起源は、ナチスによってパリで生演奏が禁止されたときに、レジスタンスが地下でレコードを聞く場所であったという話がある。
  2. 80年代にアンチDISCO運動が起こったが、原因は  ロックジャーナリズムに新しいものを評価する準備が無かった  踊ることを目的とした文化が欲望と直結しすぎて拒否された  無名のアーティストがヒットするという匿名性が産業側から嫌われた  など
  3. スクラッチの誕生については、76年グランドウィザードセオドアが、自宅でレコードをプレイ中、  母親から「うるさいからやめろ」と部屋からひっぱり出された際、手が回転するレ コード盤にあたり、  意外な音がなることに気づいたのが始まり、という説がある。
  4. クラブミュージックの歴史において、特に70〜80年代、roland、Vestax、KORG、AKAIなど  日本のメーカーのマシンが重要な役割を演じてきている。安価で、音的に粗さのあるマシンの誤用などから、  ACIDHOUSEなど、新しい音楽が生まれていった。
  5. DJ・ラップは日本ではものすごくわかりやすくアイコン化されている。一般にイメージされる、  スクラッチを多用するDJ(バトルDJ)はDJ全体のほんの一部分でしかない。むしろ淡々とレコードをつないでいくのが一般的なDJ。
  6. クラブミュージックのジャンル分岐を総覧できるWEBサイトが有り。


ラップ・HIPHOPと黒人文化
  1. ラップ、HIPHOP、dubなどは、白人に収奪される黒人が、文化を取り戻す手法であり、RebelMusicである。
  2. それらのRebelMusicが、普及の末、白人も共有できるものになったとき、それは PopMusicとなる。
  3. 黒人音楽・ラップのルーツをたどると、宗教的なもの・政治的なものと結びつく
    1. コール&レスポンスを特徴とするゴスペル→黒人流キリスト教
    2. HIPHOPの起源 アフリカバンバータのズールーネイションは新興宗教
    3. 解放運動とアジテーション=スポークンワードの親和性


NPO、デモとクラブミュージック
  1. 日本で始まったレイヴが、商業化、アングラ化の二極化していく中で、第三の方向としてNPOとつながっていくというパターンがでてきた。
  2. レイヴが野外で行うものである以上、「いかに自然と調和するか」「エネルギーをどうするかという問題が密接。  具体的にはゴミ、トイレ、電源などの問題であり、災害時にも通ずるノウハウが蓄 積されていく
  3. スポークンワードはNPOやNGOのものであり、彼らは、ラップをギャングのものとして区別したがる。
  4. エレクトロニカ&エレクション(選挙とエレクトロニカ)というイベントがあった。  選挙速報をスクリーンでみながらエレクトロニカを聞くというイベントがあった。
  5. 最も有名なレイヴパレードである「LoveParade」は、路上で音楽が聞きたいが、デモとして申請しないとそれが不可能、という事情から生まれた。


日本のクラブシーン、HipHop
  1. 日本のHipHop黎明期は、アメリカンカルチャーに興味がある人が始めたサブカル的なものであった
  2. その後90年代に、ドラゴンアッシュなど、若者向けのメッセージ性の強い音楽として受容
  3. 近年には、それが不良=ギャングのもの。「リアルな場所としてのストリート」のものとして普及した。
  4. 現在は、メジャー・セルアウト型とリアル・不良型への二極分化が進んでいる。


ゲーム音楽とテクノ
  1. 日本でのテクノの受容は独特である。いわゆる音ゲーの人気によって、  ゲーム内における難易度の高い曲=速い曲が、よい曲とのイメージをもたれ、  中高生がいきなりGABBERなどから入ることも多い。
  2. 昔、ゲーム音楽は、クラシックなどの教育を受けた音大卒がゲーム会社に就職して作るというパターンが多く、  クラシック・フュージョンよりの音が主流だったが、現在は、ゲームで育ち、ゲーム音楽を聴いてきた世代が作っておりテクノに近い。


クラブミュージックの聴取スタイル
  1. トランスなどのクラブで大音量で聞くような音楽を、家で1人で聞くのは日本独特
  2. アキバのオタクは、ダンスミュージックのコアなマーケット。「クラブにいったことがない」という人も多い、非常に珍しいクラブミュージックファンである
  3. 人系は、スクラッチ/ブレイクダンスなど技を見せつける、コミュニケーションの 要素強い。白人系は、テクノなど純粋に音に入り込む傾向強い。


新しい音楽の可能性について
  1. 音楽の思想的な部分は60年代までに用意されていた。音楽スタイル的な部分も80年 代まででほぼ出尽くしている。90年代に生まれたスタイルはDrum n'Bassくらい。
  2. 立体音響など、音の出口から新しい音楽が考えられるかもしれない。
  3. bit数を落としたザラザラした音、粗い音の方が立体感を感じられる。


管理者 : 深川  <fukagawa@humanmedia.co.jp>